2008年6月7日土曜日

Erika_Sawajiri

スクリーンで見せる透明感と、マスコミで話題になる威圧感。女優、沢尻エリカさんは2007年は行き過ぎと見なされバッシング行為も受けました。しかし、「クローズド・ノート」では、平凡な女の子の役だからこそ実力が見えたと演技力を再評価する声が多かったのも事実です。この映画も小説が原作ですが、彼女が引っ張りだこの背景に、漫画や小説を原作とした企画が増えて、20歳前後のヒロインを演じる女優のニーズが高まっていることも挙げられます。この年代で主演女優となった宮崎あおいさんや、長澤まさみさんはいずれも漫画や小説が原作の作品に多数出演しています。もうひとつ、売り出す過程でも興味深いことがあります。沢尻エリカさんが所属するスターダストプロモーションという事務所は常盤貴子さん、中谷美紀さん、柴咲コウさんら多数の大物女優が所属していますが、中でも柴咲コウさんのブレイクの系譜には共通点が多いのです。柴咲コウさんは、在日韓国人男性と日本人女性の恋愛を描いた映画、「GO」で評価を得たことで演技派女優としての基盤ができました。その後、リリースしたCDもヒットし、アーティストとしての才能も見せています。沢尻エリカさんも、映画「パッチギ!」で演技派であることを認知させて、ドラマ「1リットルの涙」で知名度が拡大してのブレイク。作品の役名「Kaoru_Amane」でCDデビューしました。音楽関係者も、沢尻エリカさんのアーティストとしての可能性に大きく期待しており、担当したソニーレコーズのチーフプロデューサーは沢尻エリカさんの思わぬ歌の才能に驚いたそうです。レコーディングで何百テイクも重ねる中で、「雨音薫」の声をつかんでからは、寸分たがわずに同じ声で歌い続けたそうです。2007年は、セルフプロデュースした写真集「ERIKA2007」を発表するなど、自分がよりやりたいと思う世界へと進み、アーティスト性の高い路線を深めました。舞台挨拶での態度でバッシングされたことで注目度を高めた今後、どのような方向に向かっていくのか目が離せません。

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