2008年6月3日火曜日

Mao Inoue

2005年に「花より男子」に出演して以来一躍注目の女優となった井上真央さん。続編の「花より男子2」も高い視聴率をマークして、DVDボックスは初回注文で6万2500セットを超え、連続ドラマの国内新記録となりました。また、彼女が出演した映画「ゲゲゲの鬼太郎」も配収23億円の大ヒットを記録し、今やヒットメーカー女優とまでいわれています。そんな彼女を支えているのが卓越した演技力です。4歳から子役として活動してきた豊富な経験に加えて、天性の演技センスを持ち、「花より男子」では原作ファンの期待を裏切らないつくしっぷりを見せたことで大きな共感を得ました。最近は演技力のある女優のニーズが高まっています。それは最近のドラマがキャスティング重視のものから、内容重視のものにシフトされているためです。同時に時代は新しいスターも求め、生まれてきたのが若手女優の波です。長澤まさみさん、宮崎あおいさん、など頭角を現してきた女優たちに演技派が多いのはこういった背景があります。ただ、その演技派もいくつかのカテゴリに分類されます。井上真央さんは等身大のイメージがあり、その点では長澤まさみさんに近いのですが、長澤さんほど個人が前にでるタイプでもありません。どちらかというと役柄や、役名のほうが記憶に残る女優です。それゆえ、10代や女性の支持が高く、業界では「役に染まる女優」との評判で独自のポジションを築いています。子役から女優を目指し、芸暦が長い人は、一般社会を知らないまま大人になって、リアリティーに富んだ演技ができずに伸び悩むケースが多いのですが、井上さんは大学進学前の高校3年の時は女優業を休業するなど、学業を優先させており、そのことが演技の面でも武器になっているようです。20歳になり、少女から大人の女性の顔になりつつある井上さんは、映画やドラマの作り手にとっては貴重な存在となりました。2007年に放送された「ファースト・キス」も大人になった井上さんにとっての新たなる挑戦でした。他の若手女優に比べて出演した作品があまり多くないのも特徴のひとつで、それもまた演技にとってのプラス材料なのかも知れません。2008年には「花より男子」の映画版も公開されるのでさらなる成長が気になるところです。

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