2008年5月22日木曜日

Hidehiko_Yoshida

6月8日のさいたまスーパーアリーナでの戦極第三陣で、柔道王で知られる格闘家の吉田秀彦さんとレジェンド・ファイターことモーリス・スミスと戦うことが20日に発表されました。必勝を誓う吉田選手に対して、モーリス・スミス選手は早くもローキックでの下半身破壊を予告しました。吉田選手は2006年5月の西島陽介戦を最後に白星から見放され、現在3連敗中です。3月の戦極旗揚げ戦でもジョシュ・バーネット選手に敗れています。会見では「ここ最近は勝ちがないので、今回は勝負にこだわってやりたい。とりあえず勝ちたい」と語るのもうなずける状況です。キックボクシングで数々の栄光を勝ち取っているモーリス・スミス選手には打撃で闘うのは分が悪いと考えているようで、得意のグラウンドに引きずり込みたいとも語っていました。しかし、現在46歳とはいえ、元UFCの王者であるモーリス・スミス選手は簡単な相手ではありません。2007年5月にはマルコ・ファスをTKOで下し、完全復活を果たしており、今年の2月にはリック・ルーファスを腕固めでKOもしています。現在は吉田選手との戦いに備えて合宿をしており、「久しぶりの日本で格好悪い姿は見せられない」と意気込みを語りました。このモーリス・スミス選手は昔から、相手を研究しつくして試合に臨むタイプのファイターで、ビデオでの研究はもちろんのこと、吉田選手の盟友である高阪剛選手とは練習仲間でもあり、そこからの情報収集も余念はなさそうです。「ローキックで下半身を撃破する」と言ったのもその研究結果からの戦略でしょう。吉田選手は2006年にミルコ・クロコップ選手と対戦したときにローキックの連打を受けてTKO負けを喫しており、ローキックを繰り出してくる相手はあまり得意ではありません。吉田選手本人も練習ではカットできるのだけど、試合だとむずかしいと言っており、しかもモーリス・スミス選手はキックボクシング出身なのでローキックは超一流です。今回の対戦はかなり相性が悪い相手だといえますが、吉田選手はローキックをかわせないまでもグラウンドに持ち込むことさえできれば勝機はあるでしょう。

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