2008年5月14日水曜日

Kankuro_Kudo

脚本家として有名な「宮藤官九郎」さんの監督作品である2005年公開の「真夜中の弥次さん喜多さん」に続いて、監督第2作である「少年メリケンサック」の制作が順調に進んでいるようです。前作は「真夜中の弥次さん喜多さん」というコミックを映画化したのに対して、今作は100パーセント宮藤官九郎さんのオリジナルストーリーで、レコード会社のできないOLが、おっさんパンクバンドと全国ツアーにでるというコメディ映画です。名脚本家である宮藤官九郎さんの腕もなるところでしょう。そしてこの映画、そんなパンクバンドに振り回されるできないOLに扮した主演の宮崎あおいさんのコメディ女優としての演技にも注目が集まります。パンクが理解できない主人公の行動に、知らない間にパンクの精神が伝染してしまう様子をどう表現していくのでしょうか。尚、主演の宮崎あおいさんはNHK大河ドラマの収録の合間を縫って今作に出演していたそうです。宮藤官九郎さんは1970年生まれの脚本家で、俳優、演出家としても活動しています。彼の名前を一躍広めたのは、2000年に放送されたテレビドラマの「池袋ウェストゲートパーク」のブレイクではないでしょうか。その他のドラマでは2001年の「ロケットボーイ」、2002年の「木更津キャッツアイ」、2003年の「ぼくの魔法使い」、「マンハッタンラブストーリー」、2005年の「タイガー&ドラゴン」、2006年の「吾輩は主婦である」、2007年の「ガンジス河でバタフライ」があります。映画の脚本も多く務めており、2001年公開の「GO」では、2002年日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞しています。その後は2002年の「ピンポン」、2003年の「木更津キャッツアイ 日本シリーズ」、「アイデン&ティティ」、2004年の「ドラッグストア・ガール」、「ゼブラーマン」、「69 sixty_nine」、2006年の「木更津キャッツアイ ~ワールドシリーズ~」、2007年の「舞妓Haaaan!!!」とどれもユニークな作品ばかりで、事実上彼が多くの作品を脚本したことによって、日本映画に対しての「退屈だ」という固定観念がくつがえされた人も多いことでしょう。今回の「少年メリケンサック」もきっと「くどかんワールド」をたっぷりと見せてくれるに違いありません。

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