2008年5月29日木曜日

Speed_Racer

KAT-TUNの赤西仁さんが声優デビューしたハリウッド映画「Speed_Racer」の興行収入が、先行で公開されたアメリカで振るわなかったようです。映画は日本のアニメ「マッハGoGoGo」をアメリカワーナーブラザーズとビレッジ・ロードショーが1億ドル以上の製作費をかけて「Matrix」で知られるウォシャウスキー兄弟が実写化した作品です。主演はエミール・ハーシュさんで、出演者には韓国の人気アイドルであるピさん、そしてハリウッド映画の常連ともなった真田広之さんもいます。宣伝費用はなんと8000万ドル以上かけたといわれていますが、全米公開したら、興行収入はわずかに2000万ドルだったそうです。ピさんが韓国と香港でプロモーションを展開しましたが、制作費の半分にも届くかどうかという結果には惨敗としかいいようがないでしょう。そこでなんとか日本の市場で挽回しようと、白羽の矢がたったのがKAT-TUNの赤西さんでした。配給会社としては、赤西さんを日本語吹き替えの声優に選んで、なりふりかまわず女性ファンを動員しようという作戦で、客寄せパンダとして起用したようです。これを受けて上機嫌だった赤西さんですが、アメリカでの惨敗という結果を知って青い顔になっているといいます。日本での公開に先駆けて6月29日に東京ドームで3万5000人を集めての大規模なプレミア試写会が開かれます。この大試写会には赤西さんも出る予定で、彼の力でどれくらいの女性客が見込めるかに注目が集まっています。とはいっても、この映画「SpeedRacer」が今後逆転ヒットにつながることはあまり期待できず、本国アメリカで惨敗したものが真田広之さんが出演するという理由で日本でヒットするとは到底思えません。もしもアメリカでヒットしていれば赤西さんの人気もこれに乗じることができましたが、この状況では東京ドームでの試写会にも不安がつのる一方でしょう。最近のハリウッド映画は製作費用をかけるばかりで中身がどんどん薄くなっているような気がします。この失敗をきっかけに映画界全体が内容を見直してくれればと思います。

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