2008年5月10日土曜日

kuidaore

「大阪名物くいだおれ」の閉店が4月9日に正式発表されてからいまだに身元引き受け先が決まっていない「くいだおれ太郎」ですが、各方面からイベントのゲストとして出演依頼が殺到している状態です。7日には大阪府の京橋で行われたブロードウェイミュージカルの観劇にも訪れ、多くのマスコミに取り上げられていました。その「くいだおれ太郎」の争奪戦に関西の大物芸人である桂三枝さんが加わったそうです。桂三枝さんは1943年生まれの大阪府出身の芸人さんで、関西のみでなく、日本のお笑い界を長年牽引し続けてきた大御所です。有名なギャグに「いらっしゃーい」や、「およよ」などがあり、多くの芸人さん達もモノマネするほどの影響力を持っています。近年ではテレビの出演は抑え、もともと本業である落語に力を入れています。「くいだおれ」の閉店が発表されてから、最初に「くいだおれ太郎」の獲得に真っ先に手をあげたのは大阪府の新世界にある通天閣を運営する新世界観光でした。ほかにはプロ野球球団の阪神タイガースの南信男球団社長も買取りの検討を示唆したこともありました。5月8日には人形の商標権と意匠権を共同で買い取ろうと、地元のイベント会社などが「くいだおれファンド」を設立して1億円もの値をつけました。このように今や全国から「くいだおれ太郎」を買い取りたいというオファーが届いているようですが、水面下では、ある大手外食チェーンが億単位でオファーをだしており、引き取り先として有力視されているそうです。それを聞いた桂三枝さんはなんとか「くいだおれ太郎」が大阪から流出してしまうのを防ごうと、地元企業の社長や、有力者などに声をかけて買い取るための資金集めに動いており、本人自らも出資することを考えているそうです。「くいだおれ」の店舗側は、店舗と「くいだおれ太郎」をセットで売却したいと考えているようで、もしそうなれば現在の1億円の価値に店舗の価値(3億円から4億円)が加算され、引き取りの総額は5億円にものぼりそうです。果たして桂三枝さんは「くいだおれ太郎」を獲得することができるのでしょうか?個人的には何でもかんでも利益のために使うのではなく、どこかの余裕のある企業が買い取って、そのまま「大阪名物くいだおれ」を存続させることができれば、それが一番いいのではないかと思っています。

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